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ワードプレスのリビジョンの管理!設定や復元・削除方法を解説!

ワードプレスのリビジョンの管理!設定や復元・削除方法を解説!

ワードプレスのリビジョンは、記事の復元をしたり、差分を確認するときに便利です。

リビジョン機能は、うまく使うことで、バックアップにもなります。

こちらでは、リビジョンによる記事の復元や、増えすぎたリビジョンデータの削除方法などについて解説したいと思います。

ワードプレスのリビジョンとは

ワードプレスのリビジョンとは

ワードプレスのリビジョンは、編集画面で行った記事に対する変更履歴を保存してくれる機能です。

リビジョンは、記事のバックアップの役割を果たしてくれます。

リビジョンと自動保存の違い

ワードプレスには、自動保存という機能があります。

ワードプレスのリビジョン機能と自動保存機能は似ていますが、違いがあります。

自動保存

デフォルトでは60秒ごとに自動で編集内容が保存される

バックアップされるデータは上書き保存される

リビジョン

「下書きとして保存」または「更新」を2回以上押した時に別ファイルで保存される

※変更が加えられていない場合は、保存されません。

自動保存の場合、データは上書きして保存されるため、2つ以上前のデータを復帰させることはできません。

また、自動保存されたからといって、必ずリビジョンが作成されるわけではないので注意しましょう

リビジョンの役割とメリット

リビジョン機能の役割には次のようなものがあります。

リビジョン機能でできること

  • 過去の編集状態の復元
  • 過去の記事との差分(違い)を確認

ワードプレスのリビジョンでは、何世代も前の状態のデータを復旧させることができます。

リビジョンのメリットや使い所には次のようなものがあります。

  • 予期せぬ障害時のデータ復旧
  • 施策導入後の効果測定でマイナスになってしまった時、施策導入前の状態に戻す時
  • 複数人でワードプレスを運営している時、お互いの変更点を上書きしてしまわないように、差分(変更点)を確認するため

ワードプレスを使ってブログを運営していると、予期せぬ障害によりデータが破損してしまうことが稀にあります。

また、特定の記事に対してSEO対策やコンバージョンアップの施策をしたにもかかわらず、パフォーマンスが低下してしまった場合、以前の状態に記事を戻す必要性が出てきます。

さらに、ワードプレスでは複数人でブログを運営することがありますが、その場合にもリビジョン機能が役立ちます。

複数で1つの記事を編集する場合、どちらかの編集を上書きして削除してしまう可能性があります。

リビジョン機能を使えば、実際に会って説明しなくても、一目で変更点を確認することができます。

ワードプレスのリビジョンの問題点と管理

ワードプレスのリビジョンの問題点と管理

ワードプレスのリビジョンは便利な機能ですが、一方で問題点もあります。

上手に管理しなければ、ワードプレスのパフォーマンス低下の原因になる可能性があります。

リビジョンの問題点

ワードプレスのリビジョンの問題点は、次の通りです。

変更を加えるごとにリビジョンが作成されるため、データベースを圧迫します。

サイトの記事数が多くなると、速度面で支障をきたす可能性が出てきます。

ワードプレスのリビジョン機能は、きちんと管理しないと、主に表示速度面でのパフォーマンス低下につながる原因となります。

ワードプレスで記事を編集する度に、リビジョンが作成され続ければ、データベースに保管されるデータも増えていきます。

大規模なサイトになると、リビジョンデータも膨大な量になるため、サイト速度の低下につながります。

リビジョンが抱える問題の対処法は次の通りです。

リビジョン機能を無効化する

リビジョン機能の回数を制限する

有効化と無効化の設定

まず、そもそもリビジョン機能が必要ない場合は、リビジョン機能をオフにすることが有効です。

ワードプレスのリビジョン機能はデフォルトでは有効になっています。

※ワードプレスのインストール方法や、選んだサーバーによっては、リビジョン機能が無効になっている場合があります。

リビジョン機能の無効化

  1. サーバー上の「wp-config.php」を編集
  2. 下記のコードを探す
    「define(‘WP_POST_REVISIONS’,true);」
  3. falseeの値をtrueに変更
  4. ファイルを保存

上記の手順を行なった後に、ワードプレスにログインし直すと、リビジョン機能が無効になっています。

有効に戻す場合は、falseをtrueに変えるだけです。

サーバーの「wp-config.php」は、とても重要なファイルです。

編集する際には、必ず事前にバックアップをとっておきましょう!

リビジョンの回数を制限する

リビジョンの回数を変更する場合も、サーバー上の「wp-config.php」に修正を加えます。

リビジョンの回数の制限

  1. サーバー上の「wp-config.php」を編集
  2. 下記のコードを探す
    「define(‘WP_POST_REVISIONS’,true);」
  3. trueの値を制限したい回数に変更
  4. ファイルを保存

tureだと上限なしでリビジョンを作成しますが、ここで回数(整数)で指定することで、上限以上のリビジョンデータが作成されなくなります。

ワードプレスのリビジョンの復元と削除

ワードプレスのリビジョンの復元と削除

ワードプレスのリビジョンの復元と削除について解説します。

復元方法

リビジョンから過去の状態を復元する手順は次の通りです。

  1. ワードプレスの編集画面で、右サイドバーにある「リビジョン」をクリック
  2. リビジョンに保存された一覧から、復元したいデータを選択する
  3. 「このリビジョンを復元」をクリック

手順①リビジョンをクリック

ワードプレスのリビジョンの復元方法①

手順②リビジョン一覧から、復元したいデータを選択

ワードプレスのリビジョンの復元方法②

手順③「このリビジョンを復元」をクリック

ワードプレスのリビジョンの復元方法③

前述した通り、ワードプレスにリビジョンが保存されるのは、「自動保存」ではなく、「手動で保存」した時だけです。

リビジョンから復元するためには、こまめに記事を保存しておく必要があります。

右サイドバーに「リビジョン」が表示されていない時

リビジョンが表示されない場合は、管理画面の「表示オプション」から、「リビジョン」にチェックが付いているかどうかを確認してみてください^^

削除方法

ワードプレスから、リビジョンを削除するには、次のような方法があります。

「WP-Optimize」で一括削除

「WP-Sweep」で一括削除

「Simple Revisions Delete」で一つ一つ削除

おすすめは、「WP-Optimize」というプラグインを使って削除する方法です。

「WP-Optimize」には、「データベースのクリーンアップと最適化処理」を定期的に実行してくれる機能もあります。

設定は非常に簡単です。

インストールして、有効化したら、「自動リビジョンを削除」にチェックが入れて、設定を保存するだけです。

この他に、「WP-Sweep」というプラグインを使うことでもリビジョンを削除することができます。

また、1つ1つのリビジョンを手動で削除したい場合は、「Simple Revisions Delete」というプラグインを使います。

こちらのプラグインでは、管理画面や設定画面はありません。

インストールして有効かすることで、編集画面のリビジョン一覧で、「Delete」という削除ボタンが表示されるようになります。

不要なリビジョンを自分で確認をしてから、手動で削除することができます。

ワードプレスのリビジョンの管理!設定や復元・削除方法を解説!のまとめ

ワードプレスのリビジョン機能を使うことで、予期せぬ障害が起きたときにも、記事のデータを復元することができます。

また、複数人でブログを運営する場合、お互いの変更点を上書きしてしまわないように、差分を確認する際にも便利です。

ただ、サイトの記事数が増えるに従って、データベースを圧迫することになるため、サイトの規模に合わせて、リビジョンの管理をする必要があります。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!