ワードプレスのユーザーの追加と削除の方法や、権限グループの種類や適切な選び方について解説しています。
複数人でブログを運営する場合、ユーザーアカウントをそれぞれに作成して渡すのが便利です。
しかし、権限グループを間違えて付与してしまうよ、セキュリティ上のリスクを伴ってしまいます。
こちらでは、ページごとに権限を変える方法などと合わせて、解説したいと思います。
ワードプレスのユーザー追加と削除

ワードプレスは、複数人でブログを運営することができます。
1人で運営する場合は、ユーザーアカウントはデフォルトの1つだけで問題ないのですが、複数で運営する場合は、それぞれにユーザーアカウントを割り当てた方が便利です。
ユーザーの追加

ワードプレスのユーザーを追加する手順は以下の通りです。
「ユーザー名」「パスワード」は、ワードプレスにログインする際に必要な情報です。
「パスワードを生成」をクリックするとランダムで強力なパスワードが生成されます。
特にこだわりがなければ、こちらを使うのがおすすめです。
「ユーザー名」と「パスワード」は、第3者に漏れたりしないよう、厳重に管理しましょう。
また、忘れてしまうとワードプレスにログインできなくなってしまうので、メモをとるなどしておきましょう。
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「名前」「ウェブサイト」に関しては、入力は必須ではありません。
「ユーザーに通知を送信」は、基本的にはチェックを入れたままで大丈夫です。
他の方法で伝える場合は、チェックを外しましょう。
「権限グループ」の種類と設定方法については、後ほど詳しく解説します。
ユーザーの削除
作成したユーザーアカウントが必要なくなったら、削除しておくようにしましょう。
使用していないユーザーアカウントは、そのままにしておくと、ワードプレスの乗っ取りに使われてしまうリスクがあります。
ユーザーの削除は、「ユーザー一覧」から、削除したいユーザーにカーソルを合わせて「削除」をクリックします。
ユーザーの追加と削除は、「管理者権限」を持つユーザーしかできないようになっています。
続いて、ワードプレスの権限グループの種類とカスタマイズについて解説していきたいと思います。
ワードプレスの権限グループの種類とページごとの使い分け

ワードプレスに、新しいユーザーを追加する際に、「権限グループ」という設定項目があります。
ワードプレスを複数人で運営する場合、すべての人に重要な権限があると、セキュリティの観点からリスクが生じてしまいます。
そこで、ユーザーごとに使える機能を制限することが推奨されています。
ワードプレスの権限グループの種類は以下の5種類です。
管理者
ワードプレスのすべての機能を使うことができる権限です。
一般的には、ワードプレスを導入した開設者が「管理者」権限を持っています。
他のユーザーにも管理者権限を与えることができますが、無闇に管理者を増やすことは、セキュリティ上のリスクもあるため、控えましょう。
編集者
記事の新規作成と編集。
加えて、固定ページの新規作成と編集、およびそれらの公開ができる権限グループです。
カテゴリーの作成やコメント管理など、記事コンテンツに関係する作業を一通り行うことができます。
複数人でワードプレスを運営する場合は、「編集者」か「投稿者」の権限を与えることが一般的です。
投稿者
記事の新規作成と編集、および公開ができる権限グループです。
管理者に許可された記事以外は、編集することはできません。
一般的には、記事を外注する際に「投稿者」権限を与えることが多いです。
投稿者の場合、画像が保管されている「メディア」にアクセスすることはできますが、「プラグイン」のインストールや設定の変更などはできません。
寄稿者
記事の新規作成と編集ができる権限グループです。
公開はできません。
記事を外注する際、検収を完了するまで、万が一でも間違って記事が公開されてしまうと困る場合には、「寄稿者」を選ぶとよいでしょう。
購読者
投稿の閲覧のみができるユーザーです。
新規作成や編集ができないため、会員制サイトを作りたい時などに使うことがあります。
それでは、各権限グループに与えられる機能をまとめておきます。
管理者 | 編集者 | 投稿者 | 寄稿者 | 購読者 | |
テーマに関する変更 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
プラグインの導入や設定 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
ユーザーの管理(追加・削除) | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
各種設定の編集 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
コメントの承認 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
カテゴリーの管理 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
内部リンクの管理 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
既存の記事の編集 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
固定ページの作成と編集 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
メディアライブラリへの管理 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
記事の投稿 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
記事の新規作成と編集 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
閲覧 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
権限グループの使い分け方
ワードプレスの権限の使い分け方の例としては、以下のようなものがおすすめです。
記事作成担当(ライター)・・・寄稿者、投稿者
記事の校正と修正指示担当・・投稿者
ブログ全体のコンテンツ(内部リンクやカテゴリー)の編集・・・編集者
ブログ運営における全ての責任者(ディレクター)・・・管理者
基本的に、管理者権限を持つユーザーアカウントは1つだけにしておくことが理想です。
記事作成担当のライターに、必要以上の権限を与えてしまうと、セキュリティ上のリスクだけでなく、レイアウト崩れなどといったトラブルの原因にもなりかねません。
また、ブログ全体のトーンマナーなど、統一するべきルールも管理者が決めることで、ごちゃごちゃとした印象のブログになることを防ぐことができます。
ページごとに権限を変える方法
ブログのページごとに権限を変える方法は2つあります。
ページごとにアクセス制限をかけるためには、プラグインが必要です。
おすすめは「Restrict User Access」です。
「Restrict User Access」には、以下のような機能があります。
決済ページや、成約記事など、収益に大きく関係する記事だけ、アクセスを制限したい場合などに便利です。
もう一つは、ユーザーごとに編集できる記事を割り当てる方法です。
この場合、管理者がユーザーに対して、担当する記事を割り当てる必要があります。
複数の外注ライターに記事作成を依頼する場合、他のライターにお願いしている記事を見られたくない時などに有効です。
ワードプレスのユーザー追加と権限グループをページごとに変える方法のまとめ
ワードプレスのユーザーアカウントを2つ以上作成することは、複数人でブログを運営する時に便利です。
ディレクター、ライター、校正担当など、役割に応じて権限グループを付与することで、安全で効率のいい運営ができるようになります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!