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ワードプレスのリダイレクト設定をプラグインで簡単にするには?

ワードプレスのリダイレクト設定をプラグインで簡単にするには?

ワードプレスのドメインの引越しや、削除したページに対して、リダイレクトを設定することが大切です。

リダイレクト設定を正しくしておくことで、SEO評価の引き継ぎや、401エラーによるマイナス評価を防ぐことができます。

こちらでは、リダイレクト設定のやり方や、注意点、おすすめのプラグインについて紹介します。

ワードプレスのリダイレクトとは?

ワードプレスのリダイレクトとは、「あるページへのアクセスを別のページに転送すること」です。

ブログ全体をリダイレクトさせたり、記事単体をリダイレクトさせる場合があります。

元のブログのアドレス

https://abc.com

新しいブログのアドレス

https://123.com

元のブログをブックマークしていたり、検索エンジンから「https://abc.com」へアクセスしてきたユーザーを、新しいブログの「https://123.com」へ、自動的に転送させることができます。

リダイレクトの種類

リダイレクトには、大きく分けて2つの種類があります。

301リダイレクト

302リダイレクト

どちらのリダイレクトも、ユーザーを他のURLに転送するための処理です。

ただ、この2つには大きな違いがあります。

301リダイレクト

301リダイレクトは、恒久的なリダイレクト設定です。

ドメインの引越しや記事の削除など、元のURLを使わない場合に使う処理です。

301リダイレクトのメリットは、元のブログのSEO評価を新しいブログで引き継ぐことができることです。

通常、リダイレクト設定をせずに新しいブログを作成すると、同じ記事をそのまま引越しした場合、SEO評価は引き継がれることはありません。

むしろ、重複コンテンツとしてペナルティを受ける可能性すらあります

301リダイレクトを設定することで、被リンクや検索エンジンの評価を引き継ぎながら、新しいブログを始めることができます。

スタートダッシュを決めることができるため、ブログを引越しする際には、積極的に設定しましょう。

302リダイレクト

302リダイレクトとは、URLを一時的に変更したい場合に利用されるリダイレクト設定です。

302リダイレクトは、SEO評価を引き継ぎません。

サイトメンテナンスなど、一時的にページへのアクセスを遮断したい時に302リダイレクトを使用します。

リダイレクトを設定する方法

ワードプレスでリダイレクト設定する方法は、次の2通りです。

「.htaccess」にリダイレクト設定を書く

プラグイン「Redirection」を利用する

「.htaccess」にコードを書く方法は、初心者には少し難しいです。

間違った記述をしてしまうと、ブログ自体が開けなくなる可能性があります。

初心者は、「Redirection」のプラグインを使うことをおすすめします。

ワードプレスのリダイレクトのメリットと注意点

ワードプレスのリダイレクトには次のようなメリットがあります。

SEO評価を引き継ぐことができる

リンク切れによるSEO評価への悪影響を防ぐことができる

前述したように、301リダイレクト設定をすることで、元のブログのSEO評価を新しいブログで引き継いで始めることができます

新しいブログ(ドメイン)が、検索エンジンから評価を得られるようになるには、3ヶ月〜半年がかかるとされています。

301リダイレクト設定をすることで、中古ドメインのように、スタートダッシュを決めることができます。

また、削除した記事に対して、リダイレクト設定をしておくことでリンク切れによる「404エラー」を防ぐことができます。

404エラーは、リンク切れであり、ページを訪れたユーザーや、検索エンジンのロボットがブログをクロールする際に困ってしまいます。

その結果、SEO評価に対して、マイナスポイントがついてしまいます。

リダイレクト設定時の注意点

様々なメリットがあるリダイレクト設定ですが、注意しなければならない点もあります。

  • 対応するページにリダイレクト設定する
  • 内部リンク、canonicalの設定などを更新する
  • 新旧URL両方のXMLサイトマップを用意する
  • robots.txtの仕様を確認する

まず、大前提として対応するページにリダイレクトを設定しましょう。

ドメイン変更によりリダイレクトする際に、同じ内容の記事が引越し先にもあるならば、以下のように関連性のある記事にリダイレクト設定します。

記事A→記事A’・・・◯

記事B→トップページ・・・×

評価を上げたいからと、関連性の低い記事にリダイレクト設定すると、最悪の場合、マイナス評価を受けて順位が下がってしまいます。

リダイレクトを設定する場合は、内部リンクやcanonicalの設定の記載も変更します。

canonical設定は、ページのURLを正規化するものです

検索エンジンに正しいURLを知らせるためにも、忘れずに行います。

XMLサイトマップを利用している場合は、新旧両方のXMLサイトマップを用意します。

そうすることで、検索エンジンのロボットが、リダイレクトを検出しやすくなり、スムーズに移行させることができます。

旧XMLサイトマップは、サイトの引越しが完了したタイミングで作成するのがおすすめです。

robots.txtの仕様を確認しておくことも大切です。

robots.txtは、検索エンジンに対して、クロールさせないような指示をかくことができるファイルです。

ただ、このrobots.txtの設定が影響して、301リダイレクトを設定しても、検索エンジンがクロールせずに、リダイレクトがうまくできない場合があります。

基本的には、リダイレクト時には、robots.txtの記述を削除して、すべてのURLをクロールできる状態にしておくことをおすすめします。

上記の注意点を踏まえておかないと、SEO評価にプラスに働くどころか、マイナス評価を受けて、検索流入が大きく減少してしまう可能性があります。

リダイレクト設定がうまくできていないと・・

  • ページのSEO評価が受け継がれない
  • 順位が大きく下落する
  • 表示キーワードが減少する
  • セッション数などブログへのアクセスが減少する

ワードプレスのリダイレクトにおすすめのプラグイン

ワードプレスのリダイレクトにおすすめのプラグインは、「Redirection」です。

こちらでは、「Redirection」のインストールから設定方法について解説します。

①Redirectionをインストールして有効化する

Redirection

②ワードプレスの管理画面→「ツール」→「Redirection」をクリック

③「セットアップを開始」をクリック

Redirectionの設定①

④すべての項目にチェックして、「セットアップを続行」をクリック

redirectionの設定②

⑤「セットアップ完了」をクリック

redirectionの設定③

⑥「完了」をクリック

redirectionの設定④

⑦新しい転送ルールを追加

redirectionの設定⑤

「ソースURL」に元のURL。「ターゲットURL」に新しい遷移先のURLを入力。

最後に、「転送ルールを追加」をクリックして、リダイレクトの設定が完了します。

ドメインごと、リダイレクト設定する場合も、基本的には同じ手順です。

「.htaccess」ファイルを編集する必要がないため、安全、かつとても簡単にリダイレクト設定をすることができます。

「.htaccess」を編集する方法

基本的には、「redirection」のプラグインを使うことをおすすめしますが、ブログのSSL化など、「.htaccess」を直接編集する方が楽な場合もあります。

「.htaccess」ファイルを直接編集して、リダイレクト設定するには次の記述を追記します。

# リダイレクト処理
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteRule 転送元のURL 転送後のURL [R=301,L]
</IfModule>

「.htaccess」ファイルを編集する際は、必ず事前にバックアップをとっておきましょう。

上記は、「301リダイレクト」を設定する際の定式です。

「転送元のURL」と「転送後のURL」をそれぞれ記載するだけなので、難しくはないはずです。

ワードプレスのリダイレクト設定をプラグインで簡単にするには?のまとめ

ワードプレスのリダイレクトとは、「あるページへのアクセスを別のページに転送すること」です。

リダイレクトには、大きく分けて2つの種類があります。

301リダイレクト・・恒久的

302リダイレクト・・一時的

ドメインの引越しや記事の削除では、301リダイレクトを設定します。

ワードプレスのリダイレクトには次のようなメリットがあります。

SEO評価を引き継ぐことができる

リンク切れによるSEO評価への悪影響を防ぐことができる

正しくリダイレクトを設定することで、SEO評価を引き継ぐことができます。

おすすめのプラグインは、「redirection」です。

サーバー上の「.htaccess」を直接編集することでも、リダイレクト設定ができますが、初心者にはやや難しいため、プラグインを使うことをおすすめします。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!