今、多くの企業がリスティング広告を利用しています。
従来のマスメディア広告と比較して、かなり少ない費用で広告を出稿することができるのが大きな魅力の一つです。
しかし、リスティング広告は、常に効果測定を行い、改善していかなければ、広告費を無駄にしてしまいかねません。
こちらでは、リスティング広告のメリット、デメリットと合わせて、失敗しないためのコツについて解説したいと思います。
リスティング広告とは

リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果(=SERPs)にユーザーが検索したキーワードに関連づけて掲載する広告です。
PPC(Pay Per Click)広告もリスティング広告に含まれます。
PPC広告では、広告がクリックされた回数に対して、費用が発生します。
代表的なリスティング広告の種類として、
- Google広告
- Yahoo!広告
などがあります。
特に、検索エンジンのシェア率で1位を獲得しているGoogle広告だと大きな集客効果を得られることが期待できます。
リスティング広告でできること
リスティング広告でできることには下記のようなものがあります。
リスティング広告は、費用さえあれば、簡単に誰でも始めることができるのが魅力です。
1日の予算を掲載する広告ごとに細かく設定できるので、効果の高い広告により多くの費用をかけることが可能です。
掲載される場所
リスティング広告が掲載される場所は次の通りです。
- 検索結果画面の上部
- 検索結果画面の下部
- 検索結果画面の横側(PCのみ)
最近では、スマホで検索する人がほとんどであるため、パソコンの検索結果画面には広告を表示させない設定にすることも少なくありません。
広告をスマホだけに限定することで、費用対効果を高められる可能性があります。
ただ、ジャンルによっては、以前としてパソコンで検索される場合もあるので、事前の効果測定は必要です。
リスティング広告のメリットとデメリット

リスティング広告のメリットについては次のようなものがあります。
メリット①低予算でも広告を出稿できる
テレビや電車内に広告を出すとなると、数千万円クラスの広告費用が必要になります。
ポスティング広告を利用する手段もありますが、印刷物のデザインから印刷費用、ポスティングにかかる人件費などを考えると、決して安くはないでしょう。
また、消費者の購買行動がオフラインからオンラインへ変わっているため、テレビなどのマスメディア広告やポスティング広告だけでは、十分な効果は得られなくなってきています。
こういった背景がある中で、1日数百円から広告を出稿できるリスティング広告が多くの企業に利用されています。
メリット②成約する可能性の高いユーザーにピンポイントでアプローチできる
リスティング広告の場合、自分で広告を表示させる検索キーワードを選ぶことができます。
見込み顧客が検索しそうなキーワードを選定することで、成約する可能性が高いユーザーに限定して、ピンポイントでアプローチすることができます。
テレビや電車内の広告の場合、自分の製品やサービスを購入する可能性が限りなくゼロに近い人に対しても広告を表示してしまうことになります。
リスティング広告なら、そういった無駄を極力減らすことができるので、費用対効果をあげやすいです。
メリット③効果測定がやりやすくPDCAを回しやすい
リスティング広告では、出稿した広告の費用対効果を測定しやすいというメリットがあります。
広告の表示回数、クリック数、成約数を数字で具体的に確認することができるからです。
広告ごとに、「どれくらいの費用を使って、1件の成約をとれているのか」を測定することで、問題点の洗い出しと改善策を検討することができます。
メリット④広告掲載の停止と再開が簡単にできる
リスティング広告は、管理画面上で簡単に広告の出稿と停止を設定することができます。
予算の上限もあらかじめ設定できるため、予想以上に広告が回ってしまった時でも、費用が予算をオーバーしてしまうことはありません。
また、広告のクリエイティブ(デザイン)に問題があった場合も、即座に停止して修正することができます。
メリット⑤自然検索よりも上部に表示される
リスティング広告は、通常の自然検索(オーガニック検索)で表示される記事よりも、上部に掲載されます。
そのため、一般的には自然検索よりもユーザーの目に止まりやすくなり、高い集客力が期待できます。
次に、リスティング広告のデメリットについても、いくつかご紹介しておきます。
リスティング広告のデメリットは、以下の通りです。
デメリット①継続的な費用が発生する
リスティング広告の場合、毎日掲載し続けるためには、継続した費用が発生します。
マスメディア広告よりも費用は安いとはいえ、長期的な運用となれば総合的な広告費用も大きくなってしまいます。
この点においては、自然検索による流入が一度上位表示させてしまえば、費用をかけずに集客できるため、優れているといえます。
デメリット②検索連動型広告は潜在層にアプローチしづらい
潜在層が検索するキーワードというのは、考えて見つけられるようなものではないことが多いです。
確かに、それがわかっていればピンポイントで集客できるのですが、わかるようになるためには、長年の運用における経験と知識が必要です。
自然検索であれば、記事内にある想定していなかったキーワードが上位表示し、それが潜在層に刺さる可能性があります。
そのため、自然検索の方が、潜在層へのアプローチはしやすいともいえます。
デメリット③競合が多いとコストが高くなる
リスティング広告では、キーワードの単価がオークションによって決定されています。
人気の高い検索キーワードで出稿するためには、競合よりも高い費用を支払わなければならない可能性があります。
競合が多いジャンルでは、SEOによる自然検索流入やSNSからの集客を同時に考える必要があります。
以上、リスティング広告のメリットとデメリットについて解説しました。
リスティング広告には、多くのメリットがありますが、きちんとデメリットも把握して対策した上で運用することで、より大きな効果を得られるようになります。
リスティング広告で失敗しないためのコツ
リスティング広告で失敗しないためのコツは、主に以下の通りです。
キーワードの検索ボリュームを把握する
キーワードの検索ボリューム(月間で何回検索されているか)は非常に重要です。
いくら広告を出稿しても、検索されていないキーワードでは、当然ですが、誰も見ることはありません。
人通りのない田舎の山道にお金を出して広告看板を出すようなものです。
基準となる検索ボリュームの決め方は、キーワードにおける成約率に関係します。
成約率が高いキーワードならば、検索ボリュームが多少すくなくても、十分な効果を得られます。
逆に、成約率が低ければ、大きな検索ボリュームが必要です。
ただ、検索ボリュームの大きなキーワードは、競合も多くなる傾向があるため、単価も高くなりがちです。
設定するキーワードは限定する
広告を出稿するキーワードは、一度に複数設定することができます。
しかし、あまり多くのキーワードに出稿してしまうと、効果測定にも時間がかかってしまい、無駄な費用がかさんでしまう可能性があります。
一度に出稿するキーワードは、5〜10個くらいに絞り込んで運用することがコツです。
リスティング広告の大きなメリットは、前述した通り、ピンポイントで見込み顧客にアプローチできることです。
むやみにキーワードを増やすことは、テスト段階を除いては、あまり得策ではありません。
品質スコアを改善する
品質スコアとは、リスティング広告における広告の質のことです。
1〜10段階で評価され、スコアが高ければクリック単価が安くなったり、掲載順位が広告の中でも上位に並ぶようになります。
品質スコアを上げるためには、次のような点を改善していきます。
まずは、コピーとデザインを改善してクリック率を高めていきます。
キーワードと広告の関連性の高さも重要です。
ウェブサイトにアクセスが入るようになれば、広告と記事内容がきちんとマッチしているかをチェックします。
Googleアナリティクスや、有料のヒートマップを用いて、ユーザーがどれくらい記事を読んでいるかを検証することも重要です。
クリエイティブを定期的に改善する
どんなにすぐれたデザインやコピーでも、いずれは必ず飽きられてしまいます。
そうなると、広告の効果も薄れてしまうため、定期的にデザインやコピーなどクリエイティブを改善する必要があります。
クリエイティブの改善には、ABテストを用いること多いです。
テストの結果、高い効果が得られた方を採用しましょう!
リスティング広告とは?費用や効果と失敗しないためのコツを解説のまとめ
リスティング広告は、少ない費用から誰でも簡単に広告を出稿することができます。
消費者の購買行動がオフラインからオンラインへ移行したことにより、リスティング広告で集客する必要性が高まっています。
こちらでご紹介したポイントなどを参考に、ぜひ取り入れてみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!